じょじょ日記

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魂は存在するか?

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魂が存在する仮説

私は物理学の専門家ではないが、今物理学では分子、原子を構成する最小の単位(素粒子)の研究が盛んらしい。またそこから派生した量子宇宙論の研究も盛んにおこなわれているらしい。とにかく、この宇宙には、まだまだ我々の知らないことがたくさんあるというわけだ。ということはつまり、我々人間も、「何からできているか」を明快には説明できないということだと思う。つまり、魂という物質というか、エネルギーというか波動というか、そのようなものも存在するかもしれないということになる。

ここで、魂が存在するかどうかについて考える前提として、魂が存在する=輪廻転生があると考えるとして考察する。なぜなら、死後の世界があってもなくても、もう二度と人間に戻れないのなら、少なくとも「人生」にとっては無意味だからである。永遠に天国でも永遠に地獄でも、「永遠」に快適であることは、「永遠」に苦痛であることと同様に、退屈であるからである。つまりそんな世界を考えることに、私が単純に興味がないからである。

我々人類は、ほとんどの場合、死ねば火葬場で焼かれ、灰になる。我々を構成していた物質、エネルギー、情報は、すべて火葬場の煙突から宇宙に放出されるのだろう。ひょっとしたらその中に魂と呼ぶべきものが含まれているかもしれない。だからこそ、たまに前世の記憶を持った人間などが登場するのかもしれない。おそらくそのメカニズムは、宇宙に放出された魂が、人間の女性の子宮内で受精が行われたときに、宇宙から集められた、前世で一緒に過ごした魂とその他の情報が、ごくごくまれな確率で再度ペアになることによって、前世の記憶を呼び覚ますのかもしれない。

これはド素人が考える「仮説」であるが、一方で現代科学は、前世の記憶を持った人間が存在するメカニズムを明確に説明できないので、今のところ、「オカルト」としては認定できると思う。つまり、魂が存在する可能性は完全否定できないということだ。

それでも魂は存在しない(輪廻転生を否定する)と考える理由

しかし私は、それでも魂など存在しないと主張する。証明はできないので、単なる主張だが、それでも、そう考えた方が生きやすいと思っている。仮に上で述べた仮説が正しいとして、魂と過去の情報が再度結合する確率は、現在全人口に占める前世の記憶を持つ人の割合を考えても、ほとんど奇跡的な確率であり、「何かの間違い」と考えても支障はないと思う。また、前世の記憶を持つ人間が存在する理由を研究するに足るサンプルが存在しないので、生まれ変わりはないと考えてもまったく問題はないと思う。

学術的にはそうだと思うが、生きる上でも、私は「輪廻転生はない=魂はない」と考えた方が有利と思うのだ。なぜなら、やり直しがきく人生なら、今回の人生は、人殺し、窃盗、詐取、暴力等に満ちた自己中心的一生にして、次に頑張ろうという人間が増えるような気がするからだ。もちろん、実際にそんなことをすれば「法律」に触れるので、逮捕監禁されて、刑罰を受けることになるので、自由が奪われてしまうが、それでももし、本当に魂は生まれ変わると認識できるなら、今回だけ我慢しようという人間は増えるかもしれない。

このことが最悪な理由は、社会が混乱するからという理由だけではない。もしも、その悪行の限りを尽くした人物が、死ぬ間際になって、やはり生まれ変わりなどないという何か特殊な感覚を味わったときはどうするのかということだ。つまり、生まれ変われる可能性は天文学的数値的に低く、この人生で終わりだと知ったとき、彼は自分に沿って生きたのではなく、ただ自分の中にある「悪」に従って生きてしまったことに関して、死んでも死にきれない後悔を抱くことになる。それが大問題だと思うのである。

「死刑になりたい」と言って、罪もない子供をたくさん殺したり、大都会でまったく見知らぬ人を無差別にたくさん殺したりした人間が死刑判決を受けたり、あるいは実際に死刑になって死んでしまったが、それらの狂人は結局最後まで、「反省」の言葉を発しなかったそうだ。むしろ本当に最後まで、自分の犯した罪を罪とも思わず、ある種「満足」の中で死ねたのなら、せめてもの救いかも知れないが、もしも、「言葉にできないほど」罪を悔やんで死んでいったのであれば、それほど孤独な人生もないだろう。

だからこそ、人間はこの一生が全てと考えて、自分に基づいて悔いのない人生を送るべきなのである。したがって、魂などない、死ねば何も残らないと思った方が、いい人生が送れると思うのである。

ただし、愛する人が死んで、自分がその死を受け入れるために、魂などないと知りながら、「どこかで生まれ変わっている」あるいは「今度生まれ変わったら添い遂げたい」などと自分を慰めることは例外的に認められると思う。

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