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経営とは何か?その意義と真髄

投稿日:2020年8月20日 更新日:

経営にとって大切なものとは?

最近Youtubeで若い経営者が「ある一流企業の経営者に言われたんだが、経営に関して大切なことは2つあって、一つ目は市場を知ること、そして二つ目は従業員を知ろうとしないことだそうだ。」と話しているのを見て、またさらにK頭さんが1時間を超える動画で初心者ビジネス系ユーチューバーに対してレクチャーしている内容の貧弱さを見て感じるところがあったので、書いてみたい。

まず、経営とは何かであるが、定説はないようである。

私の考える経営とは、会社経営を前提とすれば 1.顧客の欲望を満たすこと 2.従業員の気持ちを傷つけないこと 3.お金が増えることである。

3.のお金が増えることは当たり前なので理解しやすいと思う。では経営においては、お金が増えさえすればいいのかということだが、これも当たり前だがそうではない。

例えば、極端な例として、麻薬を販売する事業を経営するとする。この場合、1.の顧客の欲望を満たすことは十分に果たせる。むしろ欲望しかないので、こっちが主導権を握って商売ができる。つまり最初はタダみたいな値段で顧客を「薬漬け」にしさえすれば、顧客が「正常な判断」を失うことにより、価格もこちらの言いなりになるので、あとは無限にお金が増える仕組みが構築できる。

こんな事を「商売」として認めれば、社会が混乱してしまうので、当たり前だが、「麻薬の販売」などは法律で禁止されている。つまり、端折って表現したが、経営の定義の 1.顧客の欲望を満たすを正確に言うと、 1.顧客の健康で健全な欲望を満たすということになる。

先のK頭さんの動画、この観点が全く語られず、とにかくSNSを使った集客の利点のみの紹介で、それは初心者向けではないと思った。初心者がビジネスをやる場合、まず教育しなければいけないのは「商品」だ。そしてその信頼性だ。顧客の健康で健全な欲望を満足させる商品を開発した後に、その商品を知らしめる手段を考えるのがセオリー。集客のテクニックだけで消費を促すのは詐欺の手口と同じである。逆に言えば、商品の信頼性があるなら、消費(購買)は時間の問題である。

次に、 2.従業員の気持ちを傷つけないことということに関してだが、この件については、先に述べた若い経営者がある一流企業の幹部経営者から受けた薫陶の内容と真逆のものである。私は、このある一流の経営者というのは、私が以前勤務していた某一流企業の役員ではないかと思うくらいであるが、この人間が言っていることは、「従業員の気持ちなど理解していたら経営などできない」という意味らしいのである。少なくとも、この若い経営者はそう解釈しているらしい。

はい、サイコパス一丁上がりである。

この 2.従業員の気持ちを傷つけないという定義は、もっと正確に言うと、 2.従業員の健康で健全な気持ちを傷つけないこととなるのだが、言うまでもなく、いくら経営者と言っても、従業員の「わがまま」を満足させるわけにはいかない。しかし、従業員の健康で健全な気持ちを害するとどうなるか?であるが、私は今後は日本のサラリーマンはどんどんかつての自分の勤務する会社への忠誠心を失っていくと思うので、少しでも会社が「自分の利益にならない」と感じれば、すぐに反旗を翻すだろうと思う。なぜなら今後はテレワークが普及し、社員同士のつながりは希薄になり、副業、副職は当たり前になる時代が来ると思われ、社員が自立する機会に恵まれるからである。※テレワークに関する記事はこちら

今後どんどん希薄になる経営者と従業員の関係性

従業員が会社、あるいは経営者に、自分の人生すべてをゆだねるほどの信頼がないということは、従業員は簡単に経営者にとっての敵に寝返るということだ。つまり、諸外国のサラリーマンのように、会社をジョブホッピングに使うようになるということである。もちろん、ジョブホップして関係のない業界へ行ってくれるのなら問題ないが、往々にしてそのような有能な人間は、自分の業界と同じ業界で起業、あるいは転職し、自分の会社のシェアを脅かしてくるのである。

「従業員の気持ちなど考えなくていい」と考える経営者はおそらく日本か後進国の底辺経営者だけである。先進国の経営者なら、有能な人材の大切さはよくわかっていて、責任と同等以上の報酬を与え、自分の敵にならないように工夫をするものである。

日本の社畜の場合、搾取されていても独立はしないので、搾取し放題であったが、今後、日本に社畜が絶滅すると、今の日本人のサラリーマンの給与の低さに嫌気がさし、既存の経営者を駆逐する起業家が乱立すると思われる。

実はこれからの経営者は、今までのような「終身雇用」前提の「家族主義」を捨てる代わりに、責任と十分な報酬を与え、できる社員は早々に経営に参画し、できない社員は早々に去ってもらう仕組みを構築しなければならない。つまり、経営者は、今まで以上に従業員の気持ちに目を向け、優秀な従業員には自分に反旗を翻さないように、そして優秀でない従業員には責任を自覚してもらい自分のもとから去ってもらうように気を付けなければいけないのである。

今までのように、一度入社すれば良くも悪くも定年まで辞めない社員ばかりではないので、「選別」する目が今まで以上に経営者に必要とされるのである。

高度成長、バブルを経て、モノからサービスの時代になったと言われるが、サービスとは心のことであり、心がわからない経営者はどんどん駆逐されていく時代が来るはずである。その意味で昭和の経営者のほとんどは、令和以降(アフターコロナ)の、油断すれば簡単に切れる人間関係の会社経営を推進することはできなくなると思うのである。

ネットで話題のビジネス系ユーチューバーとかいう人たちは、「空いた資産の有効利用」とか「ネットワークを使った情報共有」とか既存の理論の再販ばかりで情報弱者から金をむしり取ることだけを考えているようである。そして同時に、そんな幼稚な連中の幼稚な方法でも簡単に億万長者になれる「情報無知」の時代に、私は少し恐怖を覚えるのである。

本当に地に足を付けた(件の若い経営者はIQが低いらしく「地に足をついた」というのが口癖なのだが(笑))経営、すなわち、モノではなくサービス、ヒト重視の経営を遂行できる人材の到来を期待したい。

-生活

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