なんでもマニュアル化したがる普通の結論
私がアフィリエイトを始めて一か月ほど経過し、そろそろ私なりに、「アフィリエイトとは?」の結論を得たので備忘のために記録しておきたい。私が見た限りにおける、巷のブログやYoutube等で語られていることの平均値をまとめると、アフィリエイトとは以下のような結論になると思う。
- 日記・エッセイブログはアフィリエイト向きではない。
- アフィリエイトはビジネスととらえ、ニーズの発掘とウォンツへの対応を怠らないようにしなければならない。自己満足ブログはご法度。
- アフィリエイトブログの目的、ターゲット、キーワードを明確にし、常にグーグル検索等を駆使してネットユーザーの嗜好に追従すること。
- SEO対策は必須(網羅性、権威性、独自性を重視)。
- 他媒体(Twitter、youtube等)における宣伝も重要。
多少の抜け漏れはあるかもだが、おおむねこんなところだと思う。なので、これを踏まえてモデルを考察してみると、
例)洗車用品を販売することを目的とするアフィリエイトブログ
A.ドライブの楽しさを訴求するページ(一般的なドライブに関する疑問の網羅性を確保)
B.おすすめドライブスポットの紹介と、実際に自分が行ったドライブの風景の写真を掲載したページ(独自性を確保)
C.ドライブを満喫するための小物や洗車用品の紹介。この時、有名なライターの記事などを引用したページ(権威性を確保)
これらのページをA→B→Cへとうまくリンクしてあからさまにアフィリエイトとわからないようなサイト構築、ユーザーフレンドリーなサイト構築を目指すということであると思う。そしてさらに、洗車用品を比較するページを作成して、そこからCのおすすめ洗車用品へのページへ誘導するような工夫をすればベスト。
さらに細かいことを言えば、記事の最初に「このブログで分かること」を解説し、ユーザーの離脱を抑制し、目次を入れてユーザーが長い記事の読みたいところに飛べるようにし、途中気の利いた見出しをいれつつ、最後にまとめを書くことを(ユーザー視点を配慮)すれば完璧である。
要するに、サイトが様々な視点から構築され(網羅性)、自身の経験や感想を交えたページがあり(独自性)、おすすめの商品をさりげなく紹介できるように、ところどころ商品比較や、有名ライターの記事の引用(権威性)などを行うように工夫し、SEO対策によって検索上位を狙い、他のSNS媒体も駆使して「知ってもらう」ことを心がければ、アフィリエイトで稼げないことはないということだと思う。
個人でやることの意味とは何か?
少し日本の企業に身を置いてある程度経営、社会を勉強したものにとって、上記のような施策は非常によく理解できるし、主張、手法も科学的で、確かにこれを実践すればある程度は「稼げる」と、私も確信する。
振り返って考えれば、私がやっているこのブログは、巷で評価されているブログの真逆であり、「絶対に稼げないブログ」として紹介されるかもしれないレベルである(笑)。※本ブログの方針みたいな記事はこちら。
しかし、大昔の、インターネットがまだ一部の個人の趣味に使われていた時代と違い、今は大勢のビジネスマン(芸能人含む)がネットを利用する時代である。一個人がどれだけ「科学的手法」を導入しても、所詮企業の組織力の前には、太刀打ちできないのではないだろうか。グーグルは大昔の「隠れた才能の発掘」という理念から「ユーザーフレンドリーな検索エンジン」へとシフトしているような気がする。そしてその検索結果、提供情報に「正確性」、「権威性」を求めるのであれば、企業が組織力を駆使して検証、収集した情報を相手に、一個人が対等に戦えるはずはないと思う。それが証拠に、個人で稼ぎたいならYMYL(お金、健康に関する話題)をさけることは鉄則とまで言われている。
ところが、個人ブロガーだって、お金や健康に興味があり、知識もあり、皆に伝えたいことがたくさんあるのである。また、加えて人生の生き方みたいな「情報」も伝えたいと思っている。それにそもそも権威があるならアフィリエイト会社にピンハネされることなく直接メーカーと交渉して宣伝してあげるだろう。
百歩譲ってお金や健康についての記事は我慢するとして、ではなぜその他の記事で、個人が企業に勝てるかを明確に説明しているサイトや記事はない。ただ、それ以外のキーワードは、グーグルが明確に規定していないというのみである。
そう考えると、巷でいわれている「ブログの書き方」から読み取らなければならないことは、「ブログはオワコンである」という事実である。そして、明らかに素人に無理ゲーな手法の紹介記事や動画を見て、「素人が従うべき『正しい』ブログの書き方はない」と判断すべきだろう。すなわちこれまでのように数本のブログで年収数千万円や数億といった化け物はもう出てこないし、これからは、それらの怪物も、次第に姿を消していくだろうということである。
では個人ブログは書かない方がいいかということである。残念ながら私はすぐに「稼ぎ」を求めるなら、社畜になるしかないと思う。しかしやりがいを求めるなら起業だ。今は昔と違って、モノはあふれているので、モノにはないサービスを提供することを考えればいい。そのサービスを「売る」個人ブログならありだと思う。ブログを書いて楽しませることそのものを「サービス」として売ってもいいかもしれない。(今はやりのオンラインサロンをやってみるのも一興か?)
もしそう考えるなら、むしろ上で述べられているような、企業のテンプレートのようなブログを個人が書く必要はない。どうせ儲からないなら、「継続性」に重点を置いた個人ブログでいいのではないか。ついでにアフィリエイトもやってます、みたいな。破れかぶれでいいと思う。その方がネットに活気は失われないだろう。
まあ、投資でいうところの「逆張り」かもしれない。