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あるYoutuberのお金理論の間違っているところ

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日本の貯蓄事情とは?

最近も飽きずにGoogleが「鴨G氏」の動画を毎日強力にお勧めしてくる。仕方なく見るのだが、なんか彼は「貯蓄」が「悪」であると勘違いしているようなので、ちょっと訂正記事を書きたくなった。

総務省統計局ホームページ(http://www.stat.go.jp/data/zensho/2004/tansin/gaiyo10.html)より引用

上記のように、日本の貯蓄は年齢が高くなるほど多くなっている。つまり年寄りほどたくさん貯金をしているので、日本の「消費」は活性化せず、景気が停滞している原因になっているとは言えそうである。お金は次から次へと社会をめぐって価値を生み出していかないと、社会はマンネリ化して活気がなくなり、衰退するからである。

この状況において、前述の有名Youtuberは、「だからこそ高齢者が「消費」をしてお金を回すべきだ」と声高に「講演」しているのである。たしかに、そんな講演をしてくれると、低次元の経営者からは「高評価」だろう。どんどん講演依頼も舞い込んでくると思う。

ところが、今の状況で闇雲に高齢者に金を吐き出させてもほとんど景気は良くならないのである。そもそも、高齢者が「消費」せずに貯蓄する理由は「買いたいものがない」ことと、老後の不安があるからである。そこを検討しないで現象だけ見ても何も解決には至らないのである。

お金を使うことの意味とは?

まず、お金を使うには大きく分けて、財産を購入することと、消費することがある。財産を購入する場合、具体的には「家」や「車」等を購入することであるが、これら高額の資産は、中古価値も存在するので、お金の循環を止めることはない。問題は消費の方である。

消費には、人間の健康や気力を充実させ、社会に必要な労働力の再生産を促す消費と、逆に人間の健康を損ない、労働力を減退させる消費がある。

例えば、食料消費は、文字通り健康に役立つし、快適なベッドや寝具も疲れを癒し、体力を回復するのに役立つだろう。また芸術や、スポーツも労働者の生きがいや気力の充実に貢献するので、社会価値の損失はない。

ところが、例えば軍事や犯罪のための消費行為は、人間の生命を脅かし、労働力の衰退につながる。これは具体的に言うと、健康を損なうあるいは死亡する人が多発することによって、労働者一人当たりの労働が増加するので、社会価値は減衰していくのである。

つまり、一口に消費と言っても、その内容によっては、社会的価値の増大につながらず、社会に活気は戻らず、景気は良くならないのである。社会的価値の増大とは、わかりやすく言うとその社会で暮らすことの快適さが大きく成っていくことである。そうなれば、その社会においては、その効用をどんどん享受しようと思うので、「消費」行動は高まり、お金は停滞することはなく、お金が溜まらないので価値も減衰しない。

しかし社会的価値の減少、つまり社会不安が高まると、その社会で「消費」するよりも来る「災厄」や「不幸」に備えて「貯蓄」しようとするので、お金自体が溜まり、価値が減衰していくのである。

もう少しわかりやすく言うと、高齢者に消費を促しても、家や車はもう持っているし、かといって食事にお金をかけるといっても限界があるので、結果として「詐欺」行為や「犯罪」行為の社会不安を増大する取引にお金を使うことがどうしても多くなるのである。こうなると結局、高齢者の貯蓄は犯罪者の貯蓄に回るだけになり、犯罪が再生産されるだけのことになるので、社会のムードが悪くなり、不安感が増すので、それまで消費を積極的に行っていた世代までもが「貯蓄」を始める結果を招くのである。

※お金とは何かについての記事はこちら

そもそも貯蓄とは何か?

そもそも、貯蓄は悪かと言うと、そうではないのである。貯蓄と言うのは、投資するために、社会的に必要とされるものであって、投資が十分に行われれば、むしろ貯蓄は必要なものとなってくる。

某有名Youtuberはおそらく「経済学」に明るくないので、「お金が回らなければ、経済は回らない」→「お金が回らないのは貯蓄があるからだ」→「貯蓄をしている高齢者は悪だ」という単純な発想をしているようだが、今日本が抱えている本当の病理の根源は「投資不足」なのである。

例えば、マクドナルドは来る日も来る日もハンバーガーを売っているが、もし、パン、牛肉、レタス、トマト等を使って別の食品を開発して売ればどうなるだろうか?もしそれがバカ売れして各地に出店しなければいけないような状況になれば、多額のお金が必要になる。その時に使われるお金は、とりもなおさず日本の高齢者が貯めた貯金なのである。

そのように、高齢者の貯金が、世の中の発展のために使われれば、雇用も増えてくるし、世の中のムードも明るくなって、「消費」も刺激されるだろうし、そうなればその経済効果が社会全体に波及してどんどん投資が活発になってお金が足りなくなってくる。そうなると、銀行は簡単にお金を貸すことができなくなって、利息を上げるようになるのである。

この結果として、高齢者も貯蓄の利息も増えてくるので老後の不安も減少し、良質な「消費」も増えてくるのである。

つまり、今の日本経済を悪くしている根源は、日本企業の「投資意欲」の低迷にあるのであって、高齢者の貯蓄性向の高さにあるのではない。

高齢者の貯蓄性向の高さの所為にしたいのは、今の日本の無能な経営者連中であり、それに乗っかって思考停止で大声で間違った主張をYoutubeでやっているアホなインフルエンサーなのである。

自己啓発を広めたり、今の日本を元気づけたりしたいのであれば、「社畜化」している日本のサラリーマンや、親の世代を見て絶望の果てに「就活」という儀式にいやいや参加している若い世代に、「もっと新しいこと」「もっとやりたいこと」をしっかり見据えて、力強くその思いを実現する勇気を与えるような「発信」をすべきなのだ。

所詮「社畜」にもなれなかった「社畜」が、結局は無能経営者のご機嫌取りで「飯を食う」方法しか模索できないようでは、日本も終わる。

やはり日本はもう一度、「一からやり直す」しかないと思う。令和の新経営者の出現に大いに期待したい。

そしてそろそろ私のyoutubeのホーム画面のお勧めにあの現状肯定成長ゼロYoutuberが表示されないようにしようと思う。

-生活

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