じょじょ日記

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人生論

ミュージシャンとは何か?その本質と本来の存在価値

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ある初老ミュージシャンの例

Zeebraとかいうアラフィフのオッサンが不倫報道されている。若い美女と濃厚なキスを公衆の面前で繰り広げたりして、「恥」をさらしている。このオッサン、この年で孫もいるらしい。そしてこのオッサンの祖父は超有名資産家らしい。このオッサン、もうめちゃくちゃである。ここにも、この世に「神」などいない証拠があると思う(笑)。※神がいないことについての別記事はこちら

そしてこのオッサンのしおらしい謝罪文が出ているのだが、この淡々とした突込みどころ満載のお粗末な内容も、テレビのワイドショーを見る限り、「えげつない」突込みはされていないように思う。まさか「上級国民?」の家系に忖度したわけでもないのだろうが、それ以外に、このオッサンが有名ラッパーだから、という理由がありそうな気がする。

ミュージシャンの現状

古今東西を問わず、ミュージシャンというのは「ガキ大将」の市民権を得ているようで、「何をやっても」それほど責められることはない。その傾向は、この倫理大事の日本においても同様である。

なぜミュージシャンが世の中で「特別扱い」されやすいのかは、何となく想像がつく。私の子供のころは、ミュージシャンになりたいというと「不良」のレッテルを貼られたし、実際のところ、ミュージシャンを目指す人間には不良が多かったのも事実である。

ミュージシャンを目指す人間が不良化するのは、楽器の演奏には反復訓練が必要なので、時間が必要になるからである。したがって勉強する暇はない。そのうえ、ポピュラーソングの趨勢は「反体制」の思想が根底にあり、ミュージシャンを目指す子供たちが、「勉強」を軽視する理由になりやすかったこともあるだろう。

そして、時間がないことは、友達と遊ぶ時間もないことにつながり、子供のころから、「組織」における「常識」の力を勉強する時間もないのである。そこへもってきて、有名なポピュラーミュージシャンが「麻薬」や「浮気」「不倫」「暴力」などの反社会的行為を重ねるのを見れば、「自分勝手に」生きることがカッコいいことであると、単純に納得してしまうだろう。

そして、そのように「教養」と「社会性」を欠いた子供は怖いもの知らずとなるので、「権力」を恐れなくなり、周りの(普通に当たり前の)忠告に耳を貸さなくなるので、いつの間にか、周りの普通の人間もミュージシャンなら仕方ないという妙なあきらめが定着する。「泣く子と地頭には勝てない」という理屈である。

ミュージシャンの本来の価値

しかしこれは「工業化社会」の闇である。人間、貧しい間は価値のないものには見向きもしない。「食えない」ものには興味がないのである。犬猫に絵や音楽を聞かせても興味を示さないのと同じである。

生きることに純粋であった時代には芸術も大切な人間の「教養」という認識があっても、いざ文明が始まり、経済が発展し、お金を集めることに興味が行くようになると、絵や音楽など「儲からない」ので誰も興味を示さなくなり、価値を認めず、「芸術」はどんどん隅っこへ追いやられる。

でも一方で経済の奴隷として、経済社会におけるメリットを享受できない下級国民は「絵」や「音楽」特に、現場性の高い大衆音楽に自分のつまらない人生に対する救いを求め、溺れるようになる。そのことは上級国民にとっても、下級国民の不満が自分たちに向けられないためにも好都合なので、黙認するようになる。このようにして大衆音楽文化は「無教養」「低社会性」の空気をはらんで膨張する。

こうしてミュージシャンの「中途半端な」社会的地位は確立するのだと思う。

これは私個人の夢物語なのだが、いつかやがて人間が「経済理論」や「苛酷労働」から解放され、個人がそれぞれの価値創造をすることが人生の目標となるような世界が訪れた日には、他の「芸術」と違って、「ポピュラー音楽」というようなリアリティのある、臨場感のある「表現方法」は人間にとって価値のある「生きがい」「生きざま」となるような気がしているのである。

もしもそんな世の中になれば、その時代の人たちは、ミュージシャンがこれほど社会的地位や、社会的価値の低い、そして、ミュージシャン自身も低レベルな今の時代を失笑するだろう。

-人生論

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