じょじょ日記

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人生論

なぜメンヘラ女に魅かれるか?

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メンヘラの魅力とは、バカみたいなまじめさにある。

私はメンヘラの女性に強く魅かれる傾向がある。メンヘラ女性をネットとかで見つけると、言動が心に刺さるし、「抱きしめたい」と思うし、性欲にちかいものすら感じるのである。では実際にオフ会や、何かリアルで接触するかというと、それは絶対にしたくない。明らかにめんどくさそうなのがわかるからだ。この感覚はいったい何なのだろう?この件について考察してみたい。

まず、私が興味を持つのは、メンヘラの女性に限るということである。この、「女性」であるという部分は、私が「男」だからという理由で説明できると思う。だがなぜメンヘラに魅かれるのだろうか?

メンヘラの女性(女性に限らないのかもしれないが)って、基本的に恐ろしくまじめな人が多く、まじめすぎてバカに見える。彼女らが抱えている疑問は普通の人間が抱えている疑問の真髄で、そこには触れないで生きていくのが普通である。したがって、普通の人はメンヘラを見るとバカに見えるのだと思う。普通の人はそこの部分は適当に理屈をつけてごまかして生きていくので、そこを真正面から問われると、こっぱずかしくなって、逆にメンヘラを攻撃したくなる人も出てくるのだと思う。

彼女たちの赤ん坊のような輝きとは?

しかし、私のように普通とは違って人生に生きる意味を感じられない人間は、基本的に彼女らが悩んでいる内容は人生を生きていくうえでどうでもいいということを理解していて、また逆に、そこはどうでもいいんだということをごまかしなく理解することはとても難しいことを知っているので、その純粋さ、不器用さが愛おしくなってしまうのかもしれない。例えば這い這いをする赤ん坊を見て、二本足で立てよとは思わず、逆にかわいくて仕方がなくなる感情に似ているかもしれない。

赤ん坊ならほおっておいてもどうせいつか、みんなが二本足で立って生きていくのを見て、自分も二本足で立って歩こうと努力するだろう。そしていつか本当に立って歩くだろう。私は今まで健康な赤ちゃんがいつまでたっても這い這いしかできない様子を見たことがない。メンヘラの女性たちがこじらせている精神的な病理も、私からすれば赤ちゃんの這い這いと同じレベルとしか感じられないなのだ。

だが当然、メンヘラ女性は本当の赤ん坊ではない。いつまでたっても一人で立てないという病理は、当人にとっては深刻な問題なのであろう。「であろう」というのは、風邪をひいたことがない人が風邪をひいたときのけだるさを全く理解できないのと同様、メンタルに障害がない私ごときに、彼女らを理解、治療(寛解?)することなど不可能なのである。

従って私は、本能的に彼女らに近づきたいとは思わないが、愛らしいと感じるのである。要するに、彼女たちは本質的には赤ん坊のようにかわいくて仕方ない。しかし、コミュニケーションはできないのでめんどくさい。扱い方もよく知らない。扱い方に興味もない。いったん泣き出したら泣き止ませる方法を知らない。だから近づきたくない。息を殺して遠くからそっと眺めている。私がメンヘラ女に魅かれる理由は、このように赤ん坊を見ている感覚に近いと思う。

だがこれは、当たり前だが、メンヘラ女性を赤ん坊扱いしているというような低次元の話ではない。赤ん坊と同等と感じているのは、知能、体力、身体的特徴、精神的成熟度などではない。いうまでもなく、精神、魂の品質である。すなわち、「純粋さ」である。

我々の精神は生まれたその瞬間は、何にでもなれる(いろんなものが混じった)天然の鉱石のようなものなのだ。しかし、我々は例外なく、生まれた瞬間から、生きていく意味などない人生を、否応なく歩んでいかねばならない。それは鉱石から鉄やダイヤモンドや鉛を取り出すために、熱をくわえられてドロドロに溶かされ、たくさんの不純物とされる、誰かにとって都合の悪いものを取り除かれ、型にはめられて冷やされ、叩かれ削られ、形を整えていくのである。

何の疑いもなく型にはめられて生きていける普通の人は幸せだが、自分のなりたいものになれなかった人間は普通の人が憧れるかけらを、その精神の中に輝かせているのである。普通の人はその輝きがうらやましく、妬ましく、疎ましくもあるのだろう。

私にとっては、もうすでに失ってしまった憧れ、ノスタルジーなのである。それこそが、私が彼女らに強く惹かれる原因であり、私にとっての彼女たちの魅力なのだと思う。

起立性調節障害

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