人生を大げさに考えすぎないという点では、有効。
私は最近立て続けにアフィリエイト会社から審査不合格の通知を受けた。どこの会社も「なぜ落ちたか」の理由を公表しないので、何が悪いのかはさっぱりわからないが、いろいろググってみると、なるほどと思われる個所も存在する。テーマ(記事の題名)やアイキャッチ、登録情報の修正は行うが、掲載した文章の内容を、自分の意志に由らず修正するつもりは全くないので、これ以上アフィリエイト会社と契約を結ぶのをやめようと思う。
ブログが全く読まれない中、アフィリエイト会社に不条理に採用されないということは、普通の人にとってはかなり精神的にきついと思う。こういうことを経験して、ほとんどの人はアフィリエイト、というかブログ自体をやめてしまうそうだ。確かに私も精神的ダメージがないわけではない。
しかし一方で、いろんなサイト(Youtube等)を見ていると、「失敗は『人生のネタ』になる」というような考え方を披露している人が結構いる。つまり、今の失敗も、後の成功後の語りネタになるという考えだ。端的に言うと、「失敗は成功の基」ということなのかも知れない。私もその考えに同感である。一流大学を出て、一流企業に就職し、普通に結婚して普通に生活するという普通の人生は、誰でも体験できる幸せだ。それが一番という考え方もあるが、もし、人生に生きる意味などないということを知れば、この「普通の人生」の何がいいのかさっぱりわからなくなる。誰でもできる普通の人生がなぜ一番難しいなどと言えるのだろうか?そして普通の人生を送った人が死ぬときはたいてい後悔しているのである。
真の自由とは、普通の不自由を拒否することだ。なので、結構しんどい。
「死ぬ瞬間の5つの後悔」は、「自分に正直な人生を生きればよかった」「働きすぎなければよかった」「思い切って自分の気持ちを伝えればよかった」「友人と連絡を取り続ければよかった」「幸せをあきらめなければよかった」である。
引用:DIAMOND onlineより
アフィリエイトサイトの審査に合格したサイトはどれも似たり寄ったりで、定型、マニュアル通りの普通のサイトが多いように思う。アフィリエイトを指南するサイトの主張通り、おそらく審査に合格するのは簡単なことなのだと思う。他を見習って、普通に作れば、審査に通らないことはないのだと思う。
しかしだからといって、自分のやり方を変えてしまう必要はあるのだろうか。アフィリエイト会社が不採用の理由を通知してこないのも(実際は経済的、経営的理由と思うが)、こちら側にとっては幸運に働いていると思う。自分が許容できる範囲でブログを手直しして、それでも無理なら、早々にあきらめた方がいいのではないかと思う。アフィリエイト会社に採用されることを目標にするのであれば、自分から積極的にアフィリエイト会社に接触してどこを直せば採用してもらえるのか聞く努力をすべきと思う。「ああでもない、こうでもない」と自分勝手な想像で試行錯誤するのは、「明確な答え」がどこかにある場面では、そんなことに費やす時間は無駄でしかないと思う。私はむしろ、簡単にアフィリエイト会社に採用されないサイトの方が、何らかの普通ではない特徴がある証拠だと思う。
ある人は、ブログから得られるものは「お金だけではない」と言っていたが、私もそう思う。昔々、インターネット黎明期のような胡散臭さいっぱいのブログがもてはやされる時代が来るかもしれない。もし今すぐ「商売」を目的としないのであれば、「自由」というネタを作るためにしばらく練習を兼ねてブログを続けるのもありと思う。確かに、そう簡単にあきらめるのはもったいないと思う。
ただ、私は普通に生きることを否定しているのではない。自分が普通であることに自分らしさを感じないのであれば、普通を否定してみるのも「人生のネタ」としての利用価値があると思うだけである。一度試してみる価値はあるという意味である。成功者が口をそろえて言っていることは、「行動しなさい」ということである。それにもし、何もない私ごときが付け加えさせてもらえるとすれば、「人生に正解はない」「人生に生きる意味はない」ということになるだろうか。
大切なことは、自分らしく生きるということである。そのための不自由なら甘んじて受けた方が、結局は自分に従って生きている分、この世界から消えていくときに、心残りは少なくなるはずである。