たぶん違うと思う。ホーキング博士も言ってるし。
車いすの天才科学者ホーキング博士(2018年没 享年76歳)は、UFOは宇宙人の乗り物ではなく、もし、宇宙人が乗っているのであれば、それは侵略目的なので、安易にコンタクトすべきではないという趣旨のことを言っていたらしい。確かにUFOに乗ってきた宇宙人といえば、ETやインディペンデンスデイのような映画に描かれているように、「親交派」か「侵略派」かに分かれると思う。
だが実際のところ、全く知らない土地に行って、現地の人に、いきなり「なかよくなりましょう!」というのは、かなり危ない。少なくとも万が一のことを考えて「武器」を用意しておくべきだろう。そう考えれば、ETの映画のように、あんなにうまく事が運ぶケースはまれで、というかファンタジーで、普通は武器を持って相手を威嚇し、戦意を喪失させたうえで、交渉を始めるものと思われる。
例えば人類も今、人類以外の生命体の存在を探して様々な探査機を宇宙へ放出している。もしこの宇宙に人類のほかに知的生命体がいるとすれば、我々と同じように、まずは、「無人探査機」を送ってくるのかもしれない。であれば、地球に飛来してきていると言われるUFOも「無人探査機」あるいは「アンドロイド搭載探査機」なのかもしれない。宇宙人を見たといっているのは、本物の宇宙人ではなくアンドロイドで、最悪殺されても(破壊されても)問題ないロボットなのかもしれない。少なくとも、本当に「生命」を持つ宇宙人なら「丸腰」で地球へ来ることはないように思う。
宇宙に生きているのは果たして誰か?
さて、ここまで、この宇宙には人類以外の知的生命体が存在するという前提で話をしてきたが、たしかにこの広い宇宙に、知的生命体が人類のみしかいないなんて、我々人間の「常識」に照らし合わせればあり得ないかもしれない。でもそれは、勝手な人間の理屈で、実はこの宇宙に人類ほど高等で知的な存在は、ほかにいないのかもしれない。実はこの宇宙において、人間のように「意思」を持った知的生命体が生成する確率は絶望的に低く、だからこそ人間は、超奇跡の存在なのかも知れない。
仮にそうだとすれば、全人類をこの宇宙に「密」を避けて均等にちりばめたら、人間は星一個にたった一人の住人となるのだろう。なんとも孤独だが、もっとも自由な人生だ。ひょっとしたら、「人生」なんて、星一個分の孤独を生きることなのかもしれない。