趣味のない人は何かとパフォーマンスが悪い!「無駄」と戯れることに慣れてはいけない。
つい先日まで勤めていた会社ではコロナウィルス感染症対策で在宅勤務が推奨されていた。私の職場は事務だったので、在宅勤務のやり玉に挙げられる職場だった。しかし、今まで「仕事」しかすることがなかった典型的サラリーマンたちは、途端に行き場を失い、用もないのに会社に出てきて叱られていた。
用もないのになぜ会社へ来るかというと、それまで会社でしていた無駄なおしゃべりという「暇つぶし」が、家ではできなくなったからである。いい悪いは別にして、それが事実であるなら、社会的に有給休暇取得推進が叫ばれているのだから、仕事を効率化してさっさと終わらせて、有給休暇を取得して、あとは自分の趣味に時間をつかえばいい。ところがその趣味がないので、「しかたなく」会社に来て、同様に暇な人同士で暇つぶしをするのである。これが大企業と言われる従業員何万人も抱えた会社の実情なのだから、日本のGDPも下がって当たり前というものだ。図らずも、私の周りでは、このコロナのおかげで、「暇な人」の選別がされたわけである。
古くから「滅私奉公」を美徳としてきた日本企業で、「趣味」に力を入れていることは会社では全く評価されてこなかった。したがって、勤務時間中に「空き」時間が生じると、「やること」がなくなるのである。日本のサラリーマンが忙しいというのは、「暇つぶしを考えるのに忙しい」という現象が起こるのだ。もしも、仮に、日本の企業が全社員に何か「趣味」「芸」をもつことを義務付け、それを年一回ほかの社員の前で発表して、ほかの社員によるその総合的評価を給与に反映すれば、日常業務はもっと効率的に推進されるのではないかと思うほどである。もちろん、そんなことはほかにクリアしなければいけないたくさんの問題があるので、容易に実現しないと思うが。
カラオケを「趣味」の領域にまで高めてはどうか?
いきなり「趣味」を持てと言っても難しいものである。しかし、日本のサラリーマンで、「カラオケ」を歌ったことがない社員なんかいないだろう。であれば、事の初めにカラオケをもっとまじめに「趣味」にしてはどうか?最近は「一人カラオケ」と言った練習用丸出しの施設もでき始めているし、これならお金さえあれば、いつでも気軽にできる。そもそも、趣味と言えば「スポーツ」か「芸術」になるが、今まで仕事しかしてない人間には敷居も高いし、手間暇とお金、体力気力が必要なので、「サボる」言い訳に「仕事」を持ってくることになる。しかし「音楽」とくにカラオケは楽器もお金もそれほど必要ないので、一番長続きするのではないか?
さらに、カラオケをうまくなって、取引先との会食や、職場のレクリエーションなどで披露すれば、会社での地位向上にも役立つというものだ。そしてもし、そのまま「音」に興味が出て「楽器」をたしなむようになれば、老後の趣味もばっちりというわけである。
加えて、もし趣味に興味が出れば、その趣味に割く時間が欲しくて仕事も効率的に運ぶモチベーションが生まれるし、何よりストレスの発散にも役立つ。健康にもいいとくれば、一石二鳥にも三鳥にもなる。上記で冗談のように言ったが、マジで会社は、社員に趣味を持たせることを積極的に取り組むべきと思う。そうすれば、「パワハラ・セクハラ対策」「時短・在宅勤務推進」「離職率の低減」等の様々な経営問題が片付くように思う。
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